RE.STUDIO

2020年2月13日3 分

パーキンソン病のリハビリ

パーキンソン病という病名を聞いたことがありますか?人口の高齢化にともない、この名前を聞く頻度が増えてきていると思います。

・振戦

・固縮

・無動

・姿勢反射障害

これらが代表的なパーキンソン病の症状として挙げられます。

その他にも多彩な症状が含まれており

中でも姿勢異常というのが厄介物で

良い姿勢を取ろうにもどうにもこうにもいかないわけです。

最近の臨床を通して比較的改善率の高かった姿勢異常について今日は触れたいと思います。

姿勢異常の中にも枝分かれしており

カンプトコルニア

ピサ症候群

首下がり

などが含まれます。

中でも最近、依頼の多いピサ症候群について

述べたいと思います。

この写真を見てピントきますか?

いわゆるピザ症候群です。

ピサの斜塔のように斜めに上半身が傾斜してしまうことに由来しています。

わたしが担当させていただいた方々は、写真よりも傾斜角度がややキツイ症例さんでした。

いったい、脳の中でどんなことが起こってるのか…

不思議で仕方ありません…

ある期間、からだの起こし方や、からだのリハビリを続けますが一向に良くなりませんでした。

ですが着目するポイントを、頭や首の動きにシフトしていったところ、誰が見ても真っ直ぐだという位の改善率を示し、数年経過しますが同様の傾斜姿勢に戻るということはないようです。

この現象が複数例いらしたので

おそらく首や頭の動きに何かしらの問題がでているのだと感じます。

私のリハビリ内容です。

ベッドに寝た状態で、頭を左右に回します。(回旋)首を左右にかしげます。(側屈)

お気づきになりますか?

そうです。

からだが傾斜する側へ、首はよく動くけれど

その反対側には首は動きにくいのではないでしょうか?

ここはかなりポイントです!!

人の脳はこれが真っ直ぐだ!という脳の場所はなく右と左があるから真っ直ぐが作られると言われています。

それを基に考えると、傾斜していない側の首の動きは制限があるので、自ずと真っ直ぐは斜めにズレていくのです。

人は真っ直ぐだと思う位置に自然とからだを位置づけますので首の制限により

自分では真っ直ぐだと思っているはずの位置が

ズレていたということがありそうです。

よって

ピサ症候群のような姿勢異常が出現しているのではないかと考えています。

どうやったら改善する?

首を左右に回旋や側屈をした時に

動いた距離を考えてみましょう!

例えば、長さの異なるスティックなどを耳たぶの下に設置して、耳たぶがスティックに当たるまで首を回旋します。

さあ、このスティックの長さはいかに?と考えてみましょう。

分かりますか??

正確には分からないと思います。

首が十分に動いていないわけですからね。

距離感が左右で違うのではないでしょうか?

そして左右の首の動き方に、よーく意識してみると動かしている場所、動かし方が左右で違うなんてことはありませんか?

そこに気付けるかも、この訓練のみそです!

そこまで分かれば、動きの良い方に標準を合わせましょう。

良い方の動き方と、悪い方の動き方を比べていきます。良い方の動きに似せるのです。

そうすると、どうでしょう?

首の関節の動き幅に変化はありませんか?

あなたの姿勢、変わってませんか?

ものすごく単純な訓練ですのでお困りの方は

試してみる価値は絶対あると思います!

それでは、以上です。

最近手応えのあった経験を綴りました。

一般的には言われていないような、僕個人の私見でした。

最後までご覧いただきありがとうございました。

姿勢障害でお困りの方のお役に立てるかもしれません。

※あくまでもお役立ち情報です。

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